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よくある質問

予防接種について

Q1:小学4年生の男子ですが、麻疹・風疹の予防接種は生まれてから1回しか受けていません。任意接種扱いでも2回受けるべきでしょうか?

A1:予防接種の変更で、麻疹・風疹(MRと略します)ワクチンは、生後1歳〜2歳の1年間と小学校入学前の1年間の2回が定期接種となりました。 小学4年生ですと、定期接種じゃなくて任意接種扱いになりますから有料となります。 お金を払っても打つ価値があるかどうかですが、最近麻疹は海外からの持ち込みが多いです。 さらに風疹は成人男性でワクチンを打っていない方が発症しています。任意接種扱いでもぜひMRワクチンを打たれることをお勧めします。 先進国では3回接種も当たり前になっています。

Q2:麻疹の予防接種を受けたが異型麻疹にかかった。また麻疹にかかりますか?

A2:異型麻疹は最近ではほとんど見られません。これは、以前使用されていた生ワクチンが発熱を起こすことが多く、 不活化ワクチンが使用されていて、その不活化ワクチンを受けた方が麻疹を発症した場合のことです。 不活化ワクチンに対するアレルギーが関与しているという説や不活化ワクチンがうまく抗体を作れなかったためとも言われていますが、 麻疹にかかった状態なので抗体はしっかりと、むしろ、麻疹のHI抗体は通常の感染より高くなりますから、また麻疹にかかることはありません。
異型麻疹と修飾麻疹は、また別の状態です。修飾麻疹は、ワクチンが不完全で弱く感染する状態をいいます。混同して使用されている場合もありますので気を付けてください。

Q3:インフルエンザの予防接種は受けた方がいいのでしょうか?

A3:1962年〜1987年まで日本は学童全員にインフルエンザを定期接種していました。その当時全世界でトップクラスの発症阻止率と低い死亡率を誇っていました。 任意接種になってからは、発展途上国並みの発生率まで悪化しています。タミフルも精神的服作用の可能性も否定できませんし、ぜひインフルエンザの予防接種を受けられることをお勧めします。

Q4:卵アレルギーのため一度もインフルエンザの予防接種を受けたことがありません。

A4:理論的にはインフルエンザのウイルスを鶏卵に注入して増殖させ、それを分離して不活化させワクチンを作っているので、かすかに卵白成分の混入する可能性は否定できません。 しかし、完全な卵制限(すべての加工食品をやめている場合、たとえば、市販のうどん、だしの素など)をしている人以外は、接種しても問題ありません。 もし、ご心配ならごく少量からチャレンジする方法もありますので、ご相談ください。